突然の入院への備え

高齢の家族を介護していく中で、想定しなければいけないことが突然の入院です。肺炎などの病気にかかったり、転んで骨折をしてしまうといったことが起こりえます。しかしながら、最初から入院する可能性を考えて介護をしていれば、それが現実になったときに狼狽せずに対処できるでしょう。では、入院を想定するならば、何をすれば良いのかというと、日頃から入院生活で必要になるものをまとめておくと便利です。

介護を受ける高齢者が入院をするときに、必要となる日用品といえばまず着替えです。パジャマや下着、顔や体を拭く様々な大きさのタオルを、一通りかばんに入れておきます。他にも洗面道具や食事の道具、ティッシュペーパーなどもある程度入れておきましょう。福祉用具については、入院先の病院でレンタルができるものもあります。しかし、誰が使ったのかわからないものを使わせたくないというならば、介護保険を使って安く購入しておくと良いでしょう。例えば入浴用の椅子やポータブルトイレなどは、介護保険で購入できる福祉用具です。これらのものは、所有者を明確にするため、油性ペン等で名前を入れておくべきです。

高齢者が入院をするときには、介護保険証、診察券(過去に病院の外来で診察をしたことがある場合)、お金なども必要になります。ただ、それらのものは貴重品ですから、わかりやすいところに置いておくのは不用心です。入院時に持ち出すためには、置いてある場所がわかっていれば問題ありません。防犯のためにも金庫に入れておくなどの対策をしておきましょう。